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【結婚詐欺・連続不審死】セレブ生活の裏に「心の闇」
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無職女の周囲で相次ぐ6人の男性の不審死。女は6人以外の男性と合わせ計1億円近くを貢がせ、高級賃貸マンションに住み、高級外国車を手に入れていた。3カ月で約70万円の受講料とされる高級料理教室にも通うなど虚構のセレブ生活を送っていた女の「心の闇」は、中学校の卒業文集にも現れていた。「生意気でワンマン」。女はこう自己分析していた。
女は北海道別海(べつかい)町の中学校から高校に進み、都内の私立大学へと進学した。上京する意思は強かったとみられ、中学校の卒業文集には「私の世間というのはまだ別海町だけでしかない。でもだんだん広がっていっている様な気がする」と将来への希望をつづっていた。
ピアノ講師や訪問ヘルパー、専門学校生…。女は上京後、さまざまな肩書を持っていた。だが、28歳の時にネットオークション詐欺で逮捕されるなど、上京後の生活は夢のあるものではなかったようだ。
聖学院大学客員教授(犯罪心理学)の作田明氏は「人間に対する信頼感が基本的にない。その代わりとしてカネやモノが支配していたのだろう」と女の心理を読み解いた。
そうした心理が表れているかのような内容が文集にもつづられている。「組織の中で部品化している様な大人達」と大人への不信感を募らせ、「こうと決めたことは絶対に信じたかったし、筋を通さないことがいやだった。周りには生意気でワンマンなかわいげのない子供に映ったんじゃないか」と自己分析していた。
作田氏は「全体的に共感性のなさ、他人に対する思いやりにかける面がうかがえる」とした上で、「(不審死が)殺人かどうかは分からないが、(結婚詐欺で)迷惑を掛ける、人を傷つけたり踏みにじってもかまわないという自己中心的な性格が読み取れる」と分析した。
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