死体遺棄容疑で逮捕された市橋達也容疑者が、名古屋市の美容整形外科医院のほかに、大阪市内のクリニックでも整形を受けた可能性があることが、捜査関係者への取材で分かった。このクリニックは男性6人の不審死への関与が指摘されている東京都豊島区の無職女(34)が手術を受けており、世間を騒がせる2人の意外な“接点”が出てきた。
これまでの調べで、市橋容疑者は2007年3月下旬、千葉県市川市の自宅マンションのベランダに置いた浴槽にリンゼイさんの遺体を遺棄した疑いで、千葉県警が自宅を訪ねた際、職務質問を振り切って逃走した。
以後、有力な目撃情報はなかったが、今年10月に名古屋市の美容整形外科が「市橋容疑者らしい男に鼻を高くする手術をした」と警察に通報したことで2年7カ月ぶりに足取りが明らかになった。その後の調べで、市橋容疑者は別の医療機関ですでに整形手術を受けていた可能性も指摘されていた。
今回浮上したクリニックは、医師の1人が過去に医療過誤による業務上過失致死で医業停止処分を受けたこともある業界では“いわくつき”の医療施設。結婚詐欺容疑の女は、ブログで知り合った関西在住の資産家主婦の紹介で2008年春、あごを細く見せる「顎(あご)プロテーゼ」手術を受けていた。
一方、市橋容疑者は2年7カ月の逃亡中、大阪や神戸、名古屋、福岡などに潜伏。大阪を拠点に建設現場への出入りを繰り返していたことから、地元の同クリニックを利用した可能性がある。捜査当局は、同クリニックに資料の開示を求め、市橋容疑者の偽名のカルテなどが残っていないかなど、慎重に捜査を進めている。
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