放射性物質の除去作業公開 浜岡原発1・2号機
[2009/12/16 18:00]
すでに運転を停止していて、廃炉となる浜岡原発1、2号機から配管に残った放射性物質を取り除く作業が16日、報道陣に公開されました。 公開されたのは、内部の設備から放射性物質を取り除く「除染」と呼ばれる作業です。今進められている作業では、原子炉からの「冷却材浄化系」の配管に、薬品のシュウ酸を溶かした水を通して、配管の中をきれいにしていきます。配管の中には放射性物質が付着していますが、24時間、4日間続けて水を循環させることで10分の1から30分の1になるということです。こうした「除染」作業で機械に残っている放射性物質を取り除いた上で解体の作業にあたることになります。 原発を解体するのは簡単ではありません。浜岡原発の1、2号機の解体・撤去が終了するのは2036年度の予定で、中部電力では今後の作業についても随時、公開しながらすすめていきたいとしています。 また、16日は今月1日に放射能を含む水漏れがあった3号機についても公開されました。水漏れがあったのは3号機の補助建屋で、配管が詰まっていたため放射性廃液があふれ出す形で漏れてしまったということです。現場では錆びた鉄のような色をした放射能を含む水が50リットルほど漏れ、対応にあたった作業員17人が被ばくしました。 被ばく量は基準の範囲内で微量だということですが、中部電力では水漏れがあった付近を中レベル程度の汚染があった「D」ランクとして対応にあたっています。
|
プレーヤーをお持ちでない場合は
ここからダウンロ-ドして下さい。
|
|