静岡放送局

2009年12月16日 21時26分更新

浜岡原発 解体作業を公開


御前崎市にある中部電力浜岡原子力発電所で、廃炉が決まった1号機と2号機の解体に向けて配管に付着した放射性物質を取り除くための準備作業が16日、公開されました。

中部電力は浜岡原子力発電所の5基の原発のうち、1号機と2号機について耐震性を高める工事に巨額の費用がかかるなどとして新しい6号機の建設を前提に廃炉にすることを決め、先月、解体計画が国に認可されました。
計画では18日から、2号機で原子炉につながる配管の内部に付着した放射性物質を薬品で洗浄して取り除く作業が行われる予定で、16日、その準備作業の様子が公開されました。
配管の内部の洗浄は解体する際に作業員が被ばくする量を減らすために行われ、4日間にわたって薬品が含まれる水を配管に循環させて洗浄します。
原子炉が入る施設の周囲には配管に洗浄水を入れるために新たに設置された配管がはりめぐらされ、作業員が緊張した面持ちで手順を確認していました。
この作業は来月中旬まで2号機で行われ、その後、1号機で実施される予定です。
中部電力は27年後までにすべての作業を終えるとしています。
静岡県は中部電力に対し、解体にあたる作業員の安全確保の徹底を申し入れており、今後も引き続き、中部電力の対応を注意して見ていくことにしています。