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11日、カンボジア・シェムリアップ州のコクタチャン小学校。
カンボジア伝統の遊び「コック・セイ」(ドッジボールに相当)をする子どもで運動場はにぎわっていた。相手側が投げた「セイ」(ボール)に当たった6年生のレヤクさん(12)はすぐにアウトになった。
コック・セイは2組に分かれて、セイを投げあい、セイをより多く相手にぶつけた方が勝ちとする。韓国の「オジャミ投げ」とそっくりだ。相手側が投げたセイをつかめば、1回当たっても生き残れるが、これも同じだった。
しかし韓国と異なる点がひとつあった。子どもら全員が素足だった。走り回りつづけたレヤクさんの足は埃だらけだった。足の裏には石にぶつかってできた傷あとが見えた。レヤクは「家に運動靴がない」とし「スリッパを履くと不便だから、脱いで遊ぶ」と話した。走った後、足から血が出ることもあるという。
シェムリアップで布教活動を展開するキム・キョンイル牧師は「運動靴は市場で1足6ドル(約500円)くらいするが、各家庭の経済事情が厳しく買えない」と話した。米ドルを主に使うカンボジアは1人当たりの国内総生産(GDP)が624ドル(08年)の貧困国だ。
こうした状況のレヤクさんが新しい靴を得た。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の韓国委員会(事務総長:田秀水)とハイワンリゾート(代表:チェ・ヨン)が共催するイベント「2009・希望の運動靴」のおかげだ。「希望の運動靴」は国内の運動靴を貧困国の青少年に贈るキャンペーンだ。今回で3回目となる。おととしと昨年にはウガンダとバングラデシュの子どもに5000足の靴が贈られた。
押収した偽ブランド品の靴1万2000足、カンボジアに贈る(2)
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