岡山放送局

2009年12月15日 20時40分更新

裁判員裁判3件目 初公判


裁判員が参加する県内で3件目の裁判が15日から始まり、倉敷市の女が夫を包丁で刺して殺そうとしたとして殺人未遂などの罪に問われている事件の審理に6人の裁判員が臨みました。

15日は午前9時ごろから裁判員の候補者が次々と岡山地方裁判所に集まり、そのなかから6人の裁判員と4人の補充裁判員が選ばれました。

裁判員が審理したのは、ことし5月、倉敷市連島町鶴新田の無職、たか本留美子被告(43)が自宅で夫の背中や腰などを包丁で刺して殺害しようとしたとして殺人未遂などの罪に問われている事件です。

審理では、はじめに被告が「殺意はありませんでした」などと述べて起訴された内容の一部を否認し、弁護側も「被害者が倒れ込んできたために包丁が刺さったもので、傷害罪が適用されるべき」と主張しました。

これに対し、検察側は「被告は、日ごろから夫に暴力を振るっていた」などと犯行までのいきさつを説明し、被告に殺意があったことを主張しました。

裁判員はそれぞれの説明に真剣に耳を傾けながら審理に参加していました。

16日は裁判員による被告への質問などが予定されています。