岡山放送局

2009年12月15日 20時40分更新

災害時の新幹線復旧訓練


大地震で新幹線が脱線したり、動けなくなったりしたことを想定した大がかりな訓練が、15日岡山市にあるJRの車両基地で行われました。

訓練は、JR西日本が災害への対応能力を高めようと、毎年、行っているもので、岡山市北区北長瀬本町の山陽新幹線の車両基地には社員およそ100人が集まりました。
15日の訓練は震度6強の揺れで、新幹線の先頭車両が脱線して停止したという想定で行われました。

訓練に用意された新幹線の先頭車両は8つの車輪のうち、前の4つの車輪が脱線していて社員たちは油圧式のジャッキで車両を持ち上げてレールの上に戻す作業を行いました。

訓練ではこのほかにも地震の揺れで長さ25メートルにわたって損傷して外れたレールを新しいものに交換したり、新幹線の屋根についている「パンタグラフ」と呼ばれる電気を集める装置が破損したという想定の修復訓練なども行われ社員たちは1つ1つの作業を声を出して確認しながら行っていました。

JR西日本新幹線管理本部の曽我信之次長は「訓練を生かして緊急時にも落ち着いて対応したい」と話しています。