記者会見する民主党の小沢幹事長=14日午後、東京・永田町の党本部 小沢氏、宮内庁長官の辞任要求 「政治利用」に反論民主党の小沢一郎幹事長は14日夕、党本部で記者会見し、天皇陛下と中国の習近平国家副主席の特例会見をめぐり天皇の政治利用に当たるとの懸念を表明した羽毛田信吾宮内庁長官に対し「内閣の一部局の一役人が内閣の方針についてどうこう言うなら辞表を提出してから言うべきだ」と事実上の辞任要求をするなど強く反論した。 自身が特例会見の実現を働き掛けたと指摘されていることには「私が会わせるべきだとか、会わせないとか言った事実はない」と否定した。 羽毛田氏の懸念表明に関しては「もしそうなら、内閣の助言と承認で行われる天皇の国事行為はすべて政治利用になってしまう」と述べ、政治利用ではないと主張した。 特例会見設定までの経過をめぐっては「陛下の体調がすぐれないなら優位性の低い(ほかの)行事はお休みになればいい」とも指摘した。 一方、民主党は14日午後、小沢氏が15日午後に予定していた副主席との会談が中止になったと発表。1カ月前までの正式申請が必要な通常のルールを守らずに天皇陛下と副主席の会見を特例的に設定したことをめぐっては、小沢氏が事前に政府側へ働き掛けた可能性が指摘されている。 【共同通信】
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