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フグ調理法を再確認 要領徹底へ富山県が講習会

2009年12月10日 07:00

フグ調理法を再確認 要領徹底へ富山県が講習会

フグの有毒部位の処理方法を再確認した講習会=県民会館

 11月末に南砺市で発生したフグによる食中毒を受け、県は9日、フグを調理・加工している県東部の事業所を対象に緊急の講習会を県民会館で開き、種類の見分け方や有毒部位の処理方法を再確認した。

 南砺市のすし店は県の「フグ取扱指導要領」を守らず、猛毒部位の肝臓を提供して食中毒を起こしたため、県が要領の徹底を求めるための講習会を実施。フグをさばいている調理師や加工品製造会社の担当者ら約150人が受講した。

 宮本県厚生部次長が「県は南砺市の食中毒を重く受け止めている。いま一度、フグの処理方法を確認してほしい」とあいさつ。廣瀬県生活衛生課主幹は県のフグ取扱指導要領の内容をあらためて説明し「有毒部位はフグの種類によって違う。適切に調理する必要がある」と話した。

 水産物市場改善協会おさかな普及センター資料館(東京)の坂本一男館長は、国内で流通しているフグ43種類の写真を示しながら判別方法や有毒部位を解説した。

 参加した富山市の調理師、東海秀行さん(32)は「フグを調理する際は資料で種類を確認しながら慎重にさばいている。講習会は再確認のいい機会になった」と話した。

 講習会は16日に高岡市でも開かれる。

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