天皇陛下と中国の習近平・国家副主席が慣例であるいわゆる「1か月ルール」を無視して会見することを受け、自民党の安倍元総理は、この会見は民主党の小沢幹事長の訪中とセットになったものだと指摘、民主党が「天皇の政治利用を行った」と批判しました。
「150人の国会議員が胡錦濤国家主席と次々と握手したあの光景を見てびっくりした方が多いと思うが、私はその小沢一行が歓待することと(会見が)セットになっていたのではないかと思います」(安倍晋三 元首相)
安倍氏は、天皇陛下との会見における「1か月ルール」は陛下の健康状態に配慮して設けられたもので、「歴代の自民党政権はこれを守ってきた」と強調。その上で今回の会見は、「小沢氏の訪中の際の胡錦濤国家主席らの歓待とセットになったものと思わざるを得ない」として、「小沢氏が主導して強引に持ち込んだものだ」と政府・民主党の対応を批判しました。
さらに15日の会見について、「いまからでも遅くない。中国側に説明し取り下げるべきだ」と強く翻意を促しました。(14日12:00)