2009年12月14日

タイガー・ウッズ問題とマスコミ報道の醜さ

タイガー・ウッズが無期限のツアー出場停止を宣言しました。ゴルファーの一人として実に悲しい出来事であると思います。

 

興味本位だけからの報道は、タイガー・ウッズは来年のマスターズ前には復帰すると報じていますが、私はタイガー・ウッズの「無期限」の持つ意味はそんなに軽くないと考えています。

 

私は、最悪の事態はタイガー・ウッズの自殺であると心配します。

 

私には分かるのです、皆さんには絶対に分からないことが・・・

 

一億の日本国民の中で、マスコミにより自宅を張り込まれた人が何人いるでしょうか。

 

盗んでもいないのに、「盗用」と大新聞に書かれたことにより、家を出れば新聞記者に追尾され、「どろぼう野郎!」と自宅に電話がかかってくるその恐怖感と理不尽さを理解できる人が、この日本にどれだけいるでしょうか。

 

信頼していた出版社にだまされ、すべての事件の責任をなすりつけられた悲しさと理不尽さを理解できる人が、この日本にどれだけいるでしょうか。

 

皆さんには理解できないでしょう。マスコミの恐ろしさを。人を破滅に追い込むことを喜ぶマスコミの邪悪さを。

 

ダイアナ皇太子妃を殺したのもマスコミでした。マイケル・ジャクソンを死に追い詰めたのもマスコミです。

三度の飯より人の不幸を喜ぶ具民たちの感情を司る脳を刺激するゴシップが、マスコミの最高の商品ですが、その報道商品が「人を不幸にする危険なもの」と理解しできる人が、この日本にどれだけいるでしょうか。

 

タイガー・ウッズは法律に違反していませんが、罪人(つみびと、人間として恥ずかしいことをした人)です。クリントン元アメリカ大統領の犯した罪と同じ罪です。悔い改めなくてはなりません。そして、新しく生まれ変わらなくてはなりません。

 

私は以前に、紳士淑女のスポーツであるゴルフの精神についてこのブログに書きました。それは、「ゴルフとは自分との戦い」ということです。

 

タイガー・ウッズも厳しく、ゴルフの精神を教え込まれていたに違いありません。その彼が「誘惑に負ける」という罪を犯したのです。そう簡単に立ち直るとは思えません。(夫妻がクリスチャンであれば別ですが)

 

夫婦間のことは、その夫婦でなくては分かりませんが、奥様の「私とゴルフのどちらを選ぶの」という報道を見る限り、タイガー・ウッズのツアー復帰は近くありません。

 

タイガー・ウッズは家族を選んだのですから、結果的にゴルフを捨てたと言っても過言ではありません。私の予想では、家庭がうまくいっても3年、うまくいかない場合は一生ツアーには復帰できないと思います。

 

その場合は、子どもたちにゴルフを教えたり、慈善活動をしたりしてこれからを生きるものと考えます。

 

つまり、こういうことです。

 

現在 − 過去の罪 = ゼロ →→(前向きな自分)

 

タイガー・ウッズは、マスコミの商品としての自分を引き算したのです。ですから、二度とマスコミの「えじき」になることはないでしょう。

 

この騒動は人間の醜さを見せつけました。アニメ化されたりCG化されたりしたタイガー・ウッズの映像があるようですが、実に下品です。

 

私を谷底に突き落とした新聞社もそうですが、人を「惑わす」ことは「罪」なのです。人を「惑わす」ことをビジネスにするマスコミは「これまで」を猛省し、「これから」は友愛の精神での報道を心がけなさい、そう申し上げたいと思います。

 

参考 ゴルフ関係

「ゴルフがオリンピック競技へ」を喜ぶ

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13511205.html

 

ホスピタリティとゴルフの精神

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13108973.html