リカバリCDの裏技(任意のパーティションサイズでリカバリ)
(2004/09/06)
J2404を買ってからすでに10ヶ月以上経つのですが、リカバリCDを初めて起動してみる機会がありました。

一応買ったときにリカバリCDの中身は確認していたので、「Norton Ghostで作成したリカバリディスクなんだな」程度はわかっていたのですが、リカバリディスクはなにかと不便なことが多いです。
リカバリの時にパーティションサイズを指定することはできず、自動でディスクを全領域1つのパーティションとして確保してしまったり、システム構成が違うとリカバリできなかったりすることが多いです。ご多分に漏れず、eMachinesのリカバリCDにしてもきっとそうなんだろうな、と正直あまり期待はしていませんでした。
ですが、リカバリCDの起動画面を見てニヤリとしてしまいました。


そう、このリカバリCDは「2」を選択すると、リカバリ処理をやらずにDOSプロンプトの画面に降りることができるのです。
ということであれば、Notron Ghostを手動で起動することができますので、当然、任意のパーティションにリカバリをかけることができます。
もう、わかっている方にとってはこれ以上説明は必要ないでしょう(^^;。

とはいっても、さすがにGhostを使ったことがない方や、DOSの知識がない方にとっては難しいところがあるので、手順を簡単にまとめます。


1.まずはパーティションの作成
「Windows XP システム復元メニュー」で2を入力し、DOSプロンプトを表示させます。



2.A:にあるfdisk.exeを起動して、既存のパーティションの削除&インストール用リカバリ用パーティション作成
リカバリをする前に、インストールするパーティションを切り直さなければいけないので、まずは既存のパーティション(fdiskでは非MS-DOS領域と識別されます)を削除します。
当然、今使っているWindowsは消えてしまうのでご注意を。
その後、基本DOS領域を好きなパーティションサイズで作成します。(この場合は約10Gで作成しています)

                          ↓

★重要★筆者の環境ではこれだけだとあとでおかしな現象がでました。回避方法参照のこと。


3.Ghostの起動
マシンを再起動して、再度DOSプロンプトの画面まで行きます。
いよいよCDに入っているNorton Ghostを起動します。場所は、R:\Tools\ghost.exeです。(機種や、システム構成によっても場所が違うかもしれません)
すると以下のような画面が登場。OKを押します。



4.ファイルの指定
Ghostのメニューから、Local→Partition→FromImageを選択。
※Ghostではマウスは使えませんので、キーボードの矢印キーで選択します。


ファイルの選択画面がでるので、R:\J2404.GHOを選択。
※機種によってファイル名は違います。


その後、select destination partition・・・の画面までデフォルトのままで(OKで)で進みます。


5.リカバリ先の指定
select destination partition・・・の画面で、どのパーティションにリカバリするか選択できますので、先ほど作成した10Gのパーティション(下写真1行目)を選択して、OKボタンを押します。

                          ↓

ディスクが上書きされるとの警告画面。デフォルトではNoとなっているので、Tabを一回押してYesの方を選択して(白文字にして)Enter。
                          ↓

リカバリが始まりました。
あとは指示に従いディスクを入れ替えていけばリカバリ終了です。


・・・さて、これで問題なしと思っていたのですが、
実際、起動しようとすると、
DISK BOOT FAILURE・・・となって起動しません。

ケアレスミスでした。_| ̄|○
これは、Windowsが起動するパーティションがアクティブ属性になっていないからです。
再度、リカバリディスクを使ってfdiskを立ち上げます。
そして、パーティションにアクティブ属性を付けてあげてください。

これでちゃんとWindowsが起動するようになります。


(後日談 2004/09/08)
さて、これで何もかも問題なしと思いきや、後日、まったくおかしな現象が起きていることに気がついてしまいました。
WindowsXP起動直前は上記の写真の通り確かに10Gの構成になっているのですが、なぜかWindowsXPからそのパーティションを見てみると、サイズが20GB(HDD全領域)になっているではないですか!?
まさかパーティションサイズが変わっているなんて夢にも思わなかったので、頭真っ白。もちろん、これはWindowsXPがサイズの認識を間違っているのではなく、本当に20GBになっている模様。再度DOSを起動して確認してみると、やっぱりいつの間にか20GBになっています。(??)
WindowsXPの最初の起動時に何かが起こったとしか思えないのですが、WindowsXPが内容を保持したままパーティションサイズを変えるなんてことができるはずがありません。(できるのならパーティションマジック必要ないですし・・・)
一応、オペミスを疑って再度同じことをやってみましたが、やっぱり同じ現象が起きます。(これだから裏技は常識では計り知れない・・・)
よくよく考えてみると、WindowsXPが最初に起動するときだけは、ディスクかブートするまでの間に妙な間があります。このときに何かが起こっているのかもしれません。
また、今回復元したイメージはWindowsXPインストール直後のイメージなので、最初の1回目の起動は通常の起動とはちょっと違います。ネットワーク構成の設定やログオンユーザ名の登録をはじめとして、システムの構築が行われるフェーズなので、
@ パーティションテーブルに関しても何らかの操作が行われる可能性はなくもありません。
A もしくは、Ghostがパーティションにイメージを復元する際に何か不整合が起こっているとか?
B もしくは、今回使ったHD(もともと付いていたHDではないです)との相性とか?
いずれにしてもあまり説得力のある仮説ではありません。

【回避方法】
結局原因はわからずじまいでしたが、回避方法は見つかりました。
最初にDOSでインストール用のパーティションを作成しますが、残りの領域に適当にパーティションを作成してください(たとえば拡張パーティション。作成するだけでフォーマットの必要はなし)。
要するに、パーティションとして未割り当ての部分がない状態で作業を進めると、ちゃんと作成したパーティション構成のままWindowsXPが起動します。
このやりかたで本当に正しいのかわかりませんが、今のところ問題なく使えています。
とはいっても、自己責任でお願いしますね。^^;

上新電機