知人男性６人が次々と死亡…
３４歳女詐欺師〝魔性の婚カツ〟（2）
（週刊朝日 2009年11月13日号配信掲載） 2009年11月5日(木)配信
０９年８月●東京都千代田区●４１歳 結婚目前、車内で練炭自殺
佳苗被告に約５００万円を渡したとされる会社員大出嘉之さん（享年４１）は８月６日、埼玉県富士見市の駐車場にとめてあったレンタカーの車内で、遺体で見つかった。助手席に練炭が燃えた跡があり、死因は一酸化炭素中毒。体内から微量の睡眠導入剤が検出された。
この１０日前の７月２７日、大出さんは自身のホームページの掲示板に、こんなコメントを書き込んでいる。
「ジュエリー売り場にしばらくいました。理由は秘密。グフフ、、」
遺体発見前日の８月５日には別のブログに、
「実は４１歳のトマちゃんは婚活中でしてｗつか今日相手のご家族と会うのです。（中略）今夜から２泊３日で相手と婚前旅行に行きます」（原文ママ）
という文章を掲載していた。佳苗被告は５日、大出さんと都内からレンタカーに乗って駐車場に来たことは認めているが、
「車内でケンカになり別れた。ショックで自殺したのではないか」
と話しているという。
警察の調べでは、佳苗被告はインターネットを通じて練炭を大量に購入していたことがわかっている。
プラモデル作りが趣味の大出さんは千代田区で母と兄と３人暮らしだった。
「男友達といるところも見たことがない」（近所の自営業者の男性）といわれる。一方、インターネットの世界では別の顔を見せた。プラモデルの集まりを通じて知り合った男性は言う。
「プラモデルのコンテストで入賞したことをことさら強調するところがありました。人に認められたいという願望が強かったように思います。内向的な趣味に没頭してしまうと、寂しくなっていざ外に出たとき、人とどう接していいかわからなくなることがあります。きっと、だましやすかったでしょうね」
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