知人男性６人が次々と死亡…
３４歳女詐欺師〝魔性の婚カツ〟（1）
（週刊朝日 2009年11月13日号配信掲載） 2009年11月5日(木)配信
２８歳だった０３年３月には、詐欺容疑で警視庁捜査２課に逮捕された。当時の記事によれば、０１年１月ごろからインターネットのオークション詐欺を働いていた。
この頃には母親が実家に帰り、両親は別居状態となっていた。父親の妹が言う。
「兄は頭もいいけど、プライドも高く、それでいて多くを語らないの。別居したときに事情を尋ねたら『あまり好きじゃなかった』と言い出したから、夫婦仲が原因だったと思うけど」
佳苗被告の詐欺容疑での逮捕は、祖父も含めて親族には知らされなかった。そして０５年８月３０日、父親は６０歳で亡くなった。葬儀に参加した友人が語る。
「行方不明になって親族や友人が捜し、５日ほど過ぎてから羅臼の漁師が見つけた。白いクラウンが高い崖から落ちてて、父親は死んでいた。遺書もなく、交通事故だと説明されたが、自殺じゃないかと噂された」
父親の遺骨は祖父方の墓ではなく、佳苗被告が東京で購入したという墓に納められているという。
老いた祖母の面倒をみながら、コンビニで週３度のパートをこなす母親は、
「佳苗が東京で弟や妹の面倒をよく見てくれている」
「自分でお菓子を作ってインターネットで売ってる」
などと嬉しそうに友人に話し、携帯にメールで届くお菓子の写真を見せていた。
結婚詐欺に手を染める娘はその間、近所の菓子店にもよく現れた。店員は言う。
「ケーキは特注品ばかり買い、『お誕生日おめでとう』のメッセージと男の名を入れることも多かった。ケーキを２段にフルーツを高く盛って１万円近くなることも。腕にはカルティエのブレスレットをつけていた」。ゴージャスな生活実態は、次に紹介するブログに詳しくつづられている。
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