知人男性6人が次々と死亡…
34歳女詐欺師魔性の婚カツ=i1)
(週刊朝日 2009年11月13日号配信掲載) 2009年11月5日(木)配信
ルーツは北海道別海町にある。東端で北方領土を望む、漁業と酪農の町だ。
父方の祖父は町議会議長を3期も担った御仁で、91歳になる今も司法書士として自らの事務所を営む。
ひとり息子の父親は地元の高校から中央大法学部へ進むも、結婚する頃には隣町の中標津町で家具店の店員となっていた。ベレー帽をかぶりパイプをくわえ、クラシックのレコードを集める趣味人だったらしい。
「音楽好きの父親が、ピアノを弾く一つ下の母親を見そめて付き合い、中標津で結婚生活を始めたそうです」(近隣住人)
母親も別海町に生まれ育ち、幼少期からピアノを習い、ピアノ講師となった。
両親は長女の佳苗被告のほかに1男2女に恵まれた。母親(63)がピアノ講師やボランティア活動などにいそしむ間、子どもらは母方の祖母によく預けられていた。
祖母がぽつぽつと語る。
「お母さんが忙しかったから、ミルクを飲ませながら釧路の動物園や近所の公園に連れてったよ。佳苗はよく料理を手伝ってくれたし、妹や弟の面倒もみた。できた子だと思ってたのに」
佳苗被告が10歳になるころ、一家は別海町に移る。祖父が司法書士の事務所を父親へと継がせるためだったが、父親は長く行政書士のままで司法書士の資格を取れなかった。
引っ越してから間もなく、母親が自動車事故に遭う不幸にも見舞われた。
「アイスバーンの路上で車を滑らせ、ガードレールに激突。片足のひざから下を切断し、義足をつけるようになった」(前出の住人)
自宅にグランドピアノを置き、子どもはみなピアノを習った。小学校で母が、中学校で父がそれぞれPTA役員を務めたが、小さな町での佳苗被告の評判は、色香の漂うものが多い。
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