知人男性6人が「不審死」34歳“婚活”女詐欺師
同棲相手が語る木嶋佳苗被告の素顔
「元デブ専ソープ嬢」疑惑も浮上
(週刊朝日 2009年11月20日号配信掲載) 2009年11月11日(水)配信
詐欺罪で起訴された木嶋佳苗被告(34)とインターネットで知り合い、逮捕直前まで7日間にわたって同居した男性(46)が本誌の単独取材に応じた。ブログにしばしば登場する本命彼氏と思われる「Sさん」の直撃取材とあわせて、謎が多い木嶋被告の素顔に迫る。
木嶋と知り合ったのは、インターネットの有料結婚サイトでした。9月15日にサイト内のメッセージが届き、職業は学生で、お菓子づくりやピアノが得意だと書いてあった。「かなえキッチン」(先週号で詳報)というブログのアドレスもあって、読んでびっくり。それをほめると、すぐに携帯電話の番号とメールアドレスを教えてくれた。翌日に池袋で会うことになりました。
私は千葉県内の戸建てで母親とふたりで暮らしていたが、今年の夏に母が倒れた。看病しようと仕事を辞めたら、母がまもなく亡くなった。ずっと独身で、真剣に出会いを求めていたんです。
池袋のマンションで彼女と会い、その日は3時間ほど話をしました。そこで、お金に困っていると相談された。お菓子教室を開こうとしたが、支援してくれる人が手を引いてしまい、立ち行かなくなって借金ができた。マンションを出なければならず、住むところもないと言うので、それなら私の家で住もうという話になった。借金の額を聞いたら、調べて翌日に連絡するとのことでした。
翌日、240万円が必要だと連絡が来たので、240万円を彼女の口座に振り込んだ。引っ越しは9月19日で、その日も引っ越し代として10万円を渡した。
将来の話もしましたよ。私も46歳、結婚して落ち着きたい。彼女も子どもがほしいと言ってくれた。私も仕事を見つけるし、彼女も介護ヘルパーかピアノ講師の職を探すと。それで住宅ローンを返しましょうと、そうも言ってくれました。
同居を始めた翌日から、彼女は食事を作ってくれた。朝にはホットケーキ、昼にはニンニク風味のパスタ、夜にはから揚げと炊き込みご飯のほかに小鉢がいくつか付いてきた。どれもすごくおいしかったし、後片付けもしてくれて、何も言わなくてもお茶が出てくる。家の掃除も毎日してくれて、いい奥さんになるなぁと思っていた。
風呂や寝室は別でした。「時間が必要だから」と言われて。私も将来を真剣に考えていたから、ゆっくりでいいと納得した。夜はパジャマになるけど、どこかへ出かけることもないから、化粧もほとんどしない。そのかわり家事はぜんぶやってくれる。それで何の不満もなかった。
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