ここから本文です
[PR] グランプリは誰の手に? 「クリエイティブアワード2009」結果発表!

普天間問題 米、18日期限 がけっ縁首相「聞いてない」

12月13日7時56分配信 産経新聞

 米軍普天間飛行場の移設問題で、米政府が日本政府に対し、18日までの結論を求めてきたことで、鳩山由紀夫首相はいよいよがけっ縁に追い込まれてきた。

 普天間飛行場の県外・国外移転を主張する社民党に配慮し、日米同盟よりも連立政権維持を優先する鳩山首相にとり、与党との調整を考えれば18日までの回答などほとんど不可能に近いためだ。だが、米政府の不満が限界点に達しつつある中、首相の言動からは危機感が伝わってこない。

 ◆本音は先送り?

 「米国の思いは事実関係も含めて勉強させていただくが、(米政府から)正式にうかがっていない。コメントはこれ以上言わない」

 首相は12日夕、視察先の都内で記者団の質問にこう答えた。11月の日米首脳会談以降、移設問題の決断時期について、「越年」「年内」と揺れる発言を繰り返してきた首相だが、本音は「問題の先送り」(民主党関係者)とされる。

 「何でそんなに急ぐのかなあ…」。岡田克也外相が「年内決着」に向け米側との折衝を続けていた11月、首相は周辺にこう漏らし、岡田氏の言動に批判的な視線を向けていたという。

 最近、米政府高官と接触した民主党議員は「首相はことごとく日米同盟の根幹を揺るがす政策をとっている。米側からは『この人は本当に一緒に仕事のできる人物なのか』という不信感を伝えられた」と語る。

 米国の関与を明確にしないままの東アジア共同体構想やいわゆる「核密約」の検証のほか、在日米軍駐留費の日本側負担(思いやり予算)の削減、インド洋からの海上自衛隊の撤退…。

 オバマ大統領との首脳会談では普天間問題の早期解決に自信を示し「私を信じて」といいながら、翌日には、日米合意に基づく現行計画を前提とせずに協議する考えを表明。コペンハーゲンでの日米首脳会談を希望する首相に対し、米政府は公式要請のない段階での会談の開催を拒否し、不信感をあらわにした。

 ◆大訪中団も…

 極めつきは、小沢一郎幹事長による600人規模の大訪中団だ。「米国よりも中国を重視する鳩山政権への猜疑(さいぎ)的な姿勢が決定的になった」(政務三役)との見方もある。

 11日、鳩山首相との会談後、社民党の福島瑞穂党首は「方針はだいぶ先のこと」とし、国民新党の亀井静香代表も「(決着は)何月何日という話ではない」と述べ、長期化するとの見通しを示した。(船津寛)

【関連記事】
崖っぷち首相に危機感なし 米国は爆発寸前!?
「ちょっと行って、ちょろっと見た」グアム訪問が波紋
やりたい放題「亀井・福島コンビ」 鳩山“忍従”ナゼ
与党3党首が会食 これまた「鬼の居ぬ間に」!?
普天間問題で広がる混乱 乱れる与党足並み、長期化も

最終更新:12月13日8時31分

産経新聞

 

鳩山由紀夫

鳩山由紀夫(はとやまゆきお)
所属院 選挙区 政党:
衆議院 北海道第9区 民主党
プロフィール:
1947年2月11日生 初当選/1986年 当選回数/8回

主なニュースサイトで 鳩山由紀夫 の記事を読む

PR

PR
ブログパーツ

国内トピックス

注目の情報


nikkei BPnet for Yahoo!ニュース

nikkei BPnetnikkei BPnetの注目コラムをYahoo!ニュースの読者のために厳選しました。
最新のコラムを読む

PR

注目の商品・サービス

PR