精神鑑定で責任能力認定 パチンコ店放火起訴へ、大阪地検大阪市此花区のパチンコ店で7月、23人が死傷した放火殺人事件で、現住建造物等放火や殺人などの疑いで逮捕され精神鑑定中の高見素直容疑者(41)について、刑事責任能力に問題はないとする鑑定結果が出たことが27日、捜査関係者への取材で分かった。 高見容疑者の鑑定留置期限は30日。拘置期間は残り4日間で、大阪地検と大阪府警は鑑定結果を踏まえて詰めの捜査を進め、来週中に起訴する見通し。現住建造物等放火や殺人の罪で起訴されれば裁判員裁判の対象となる。 捜査関係者によると、高見容疑者は過去に覚せい剤使用による妄想、幻覚症状で自傷行為に及んだことがあることなどから、地検は犯行当時の精神状態を慎重に調べる必要があると判断、逮捕後の7月下旬から拘置を停止した。 3カ月間の鑑定留置を実施し、さらに1カ月間延長した結果、精神的に不安定な面もあるが、刑事責任能力を問うのに問題はないとする結果が出たという。 高見容疑者はこれまでの調べに「仕事も金もなく人生に嫌気がさした」「誰でもいいから殺したいと思った」と供述。生活苦から自暴自棄になり、放火した疑いがある。 【共同通信】
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