雪不足で地面がむき出しになっている蔵王温泉スキー場のゲレンデ=10日、山形市 東北のスキー場、雪不足で困惑 枯れ草のゲレンデもシーズンを迎えた東北各地のスキー場が、深刻な雪不足に見舞われている。スキー場開き当日のゲレンデに雪がまったくないところもあり、年末年始の書き入れ時を控え、関係者の間では困惑の声が広がっている。 5日にオープンした山形市の蔵王温泉スキー場。例年は待ちわびたスキーヤーでにぎわうが、今年はゲレンデに枯れ草やむき出しの地面が広がっていた。人工降雪機で一部を滑走可能にしたものの、訪れたスキーヤーもちらほら。 蔵王索道協会の佐藤善幸事務局長は「去年の同じ時期には多い所で170センチ積もっていたが、今年はほぼゼロ」とうらめしそうに話した。 25カ所のスキー場を誇る福島県も「今年は降雪が特に少ない」(県スキー場協会)ため、多くのスキー場開きの日程がずれ込む見通し。 12日にオープンを迎える岩手県八幡平市の安比高原スキー場では、気温が下がる夜に人工降雪機をフル稼働させて、準備を進めている。 仙台管区気象台では、本格的な降雪は今月中旬以降と予測している。 【共同通信】
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