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【広島少年院事件】「あんな大人にはなりたくない」暴行事件の被害少年語る (2/2ページ)
このニュースのトピックス:少年犯罪
少年は「理不尽な暴行に腹を立てたこともあるが、抵抗すればもっとひどい目に遭うと思った」と話す。
処遇について苦情があれば院長と面接できるのは知っていたが、まず教官に希望を伝えなければならないため断念したという。同省によると、広島少年院では平成19〜20年に、院長面接は一度も行われていない。
事件発覚後、少年は広島地検に被害状況を聴取され、教官同士の業務引き継ぎ簿に「○○を殺した」と何度も自分の名前が登場することを知らされた。
暴行をしていなかった教官も、引き継ぎ簿から暴行があることを知っていながら、知らんぷりをしていたことに愕然(がくぜん)とした。問いつめると、素直に謝る教官がいる一方、最後まで「おれは引き継ぎ簿を見ていない」と否定した教官もいたという。
少年は9月に少年院を出たが、時折、暴行を受けた教官の顔を思いだす。そのたびに「あんな大人にはなりたくない」と強く思うという。
広島少年院教官暴行事件
広島地検は、元首席専門官(48)=起訴休職中=と27〜43歳の法務教官4人(いずれも懲戒免職)が平成17〜21年ごろ、収容少年26人に計43件の暴行を加えたとして、特別公務員暴行陵虐罪で逮捕、起訴した。公判で元首席専門官は「指導だった」と無罪を主張。法務教官のうち1人は実刑判決を受け、不服として控訴。3人は懲役2〜3年を求刑されている。
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