新型インフル:北朝鮮が初めて発生を確認

 北朝鮮が9日、新型インフルエンザの患者発生を初めて確認した。李明博(イ・ミョンバク)大統領が8日の国務会議(日本の閣議に相当)で、「北朝鮮で最近、新型インフルエンザが発生したという話があるため、援助できる案を模索せよ」と指示してから、わずか1日しかたっていない。

 「新型インフルエンザの治療剤支援が、凍り付いている南北関係を打開するきっかけになり得る」(安全保障部局の担当者)という見方が出ている。特に、米国のスティーブン・ボスワース対北政策特別代表が、北朝鮮の6カ国協議復帰のため平壌を訪問中という状況で、北朝鮮が韓国側の提案にすんなり答えるような反応を示したのは、南北関係にとって肯定的なシグナルだという分析が多い。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は同日、「朝鮮(北朝鮮)の一部地域で、新型毒感(インフルエンザ)が発生した。保健省で把握したところによると、新義州と平壌で患者が9人確認された」と報じた。

アン・ヨンヒョン記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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