越首相、新幹線方式導入の意向 日本側に伝達【ハノイ共同】ベトナムのグエン・タン・ズン首相が11月、鳩山由紀夫首相と東京で会談した際、ベトナムの高速鉄道建設計画に日本の新幹線方式を導入したいとの意向を伝えていたことが11日、両国の関係者の話で分かった。導入計画は来年5月のベトナム国会で正式決定される見通し。 新幹線方式導入をベトナムに働き掛けていた日本の産業界にとっては大きな前進。しかし、ベトナム側の具体的な資金調達のめどは立っておらず、導入が実現するまでには曲折も見込まれる。 この鉄道はベトナム北部の首都ハノイと最大都市の南部ホーチミンを結ぶ「南北高速鉄道」。全線(約1700キロ)の総事業費は約560億ドル(約5兆円)で、試験線でも数千億円が必要とされることから、日本の円借款や国際機関による融資を含め、資金調達が導入実現の鍵を握る。 日本とベトナムの複数の関係者によると、11月の首脳会談で新幹線の導入について尋ねた鳩山首相に対し、ズン首相は両国関係を考慮し、新幹線方式を採用するという趣旨の回答をした。 【共同通信】
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