日本が温暖化防止でリーダーシップをとるように、宇宙人の格好で訴える国際NGOメンバー=10日、コペンハーゲン、山口写す
【コペンハーゲン=山口智久】国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)で10日、宇宙人に扮した国際環境NGO「アバーズ」の日本人を含むメンバーが、途上国の温暖化対策に対する日本の資金援助額を増やすように求めて会場内を練り歩き、注目を集めた。途上国支援策「鳩山イニシアチブ」が11日の閣僚委員会で固まるのを前に、「日本がリーダーシップを示すチャンスだ」と訴えた。
温暖化で滅んだ「惑星B」の住人が、温暖化を防ぐためには「気候基金」が必要と訴えるため地球に来たという設定。鳩山由紀夫首相がその基金を創設できると聞き、「ハトヤマハドコデスカ」と歩き回っていた。
COP15での政治合意に向けて、2012年までの途上国支援が焦点になっている。日本は3年間で計92億ドルの拠出を表明しており、さらに上乗せを検討している。