【山形】「料理の鉄人」の放送作家も務めた東北芸術工科大企画構想学科の小山薫堂学科長(企画構成)が企画に参加した都市の路上や広場で農産物を直売する「マルシェ・ジャポン」が28、29の両日、山形市嶋北1のムービーオンやまがた駐車場で開かれる。教え子の学生が考え出した芋煮も売るという。
「食材を作った人に感情移入できれば、食事はもっとおいしくなる」と、小山さんが作り手と買い手が顔を合わせる市場作りを企画。東京や横浜、大阪で9月から始めた。山形で開かれるのは移動型の「マルシェ・ジャポン・キャラバン」だ。
県内の農園や漬物組合など10以上の生産者団体が屋台を出し、リンゴやカボチャなどの野菜や果物、みそや梅干しなどを直売する。キッチンを積んだトレーラーでは、芸工大企画構想学科の学生が考えた「霜降り米沢牛入り」「海鮮ネギ油風味」など4種の芋煮を1杯500円で売る。規格外の野菜をリヤカーで販売している「芸工大やおやプロジェクト」も直売に加わる。
事務局の菅原敏史さんは「地元の食材を並べられるのは、農業県・山形ならでは。農家などとのやり取りを楽しみながら買い物してほしい」と話している。両日とも午前10時~午後2時。【細田元彰】
2009年11月28日