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日本のエースだ!棚橋、歓喜の初MVP

 初のMVPに選ばれた棚橋弘至=都内の新日本プロレス
 初のMVPに選ばれた棚橋弘至=都内の新日本プロレス

 09年のプロレス大賞(デイリースポーツなど選定)選考会が8日、都内で開かれ、新日本の棚橋弘至(33)が初の最優秀選手賞(MVP)に輝いた。新日本のMVPは01年の武藤敬司以来。年間最高試合賞(ベストバウト)は大日本の11・20後楽園大会で行われた伊東竜二(33)-葛西純(35)の「カミソリ十字架ボード+αデスマッチ」が獲得。デスマッチが選ばれたのは90年の大仁田厚-ターザン後藤の電流爆破マッチ以来、19年ぶり。

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 吉報を受けた棚橋は、真っ先に岐阜県大垣市在住の父・貞之さん(63)に電話した。プロレスラーになるため上京した10年前「やるんだったら日本で一番になれ」と送り出してくれた父に、ようやく「日本で一番になった」と報告できた。

 03年と06年に敢闘賞、07年にはMVPに次ぐ殊勲賞を獲得し、機は熟していた。今年は8回、IWGPヘビー級選手権試合を戦って2回、王座を獲得し防衛は計4回。ベストバウトにノミネートされた10試合中、5試合を棚橋のIWGP戦が占めた事実は、その名勝負製造機ぶりを示している。

 新日本では8年ぶりのMVP。唯一の対抗馬・杉浦貴に1回目の投票で22票対5票と大差をつけた。棚橋は「09年は新日本の完全勝利です。中邑より先に取れて良かった」と、ほおを緩めた。

 棚橋語録も「きょうは日本のエースになった記念日。2010年のMVPも予約します」とさえわたる一方。「来年にも、オレがプロレス中継をゴールデンタイムに復活させたい」とブチ上げるなど、来年もマット界をけん引するつもりだ。

(2009年12月8日)
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