三波伸一「オヤジの声聞こえた」…２代三波伸介襲名

うり二つ？カツラをかぶり「２代　三波伸介」の襲名会見を行った三波伸一（中央）

　日テレ系「笑点」やＮＨＫ「お笑いオンステージ」の司会などで知られ、１９８２年に亡くなった故・三波伸介さん（享年５２歳）の長男で、喜劇俳優の三波伸一（４５）が８日、都内のホテルで「２代　三波伸介」の襲名披露会見を行った。

　８日が初代の二十八回忌にあたるとあって、感慨もひとしお。「夢のような感じ。『オマエに何も残してやらなかったけど、オレのＤＮＡを残してきたから』というオヤジの声が聞こえた気がする。新しい東京喜劇を目指したい」と、力強く決意表明した。初代の「びっくりしたなぁ、もう」のギャグは２代が子供の頃、口にしていた言葉からヒントを得たもの。このギャグでテレビ、舞台で人気を博したが「僕は同じ土俵ではない」ときっぱり。「中学校の徒競走の選手とオリンピックの世界一の選手が、一緒に１００メートル走を走るようなもの。プレッシャーを感じていたら、ご飯が食べられなくなる」と謙遜（けんそん）。２代目なりの「三波伸介」像を作り上げるため、芸の道に精進していくことを誓った。

　来年１月初旬には神楽坂（場所は未定）、同３１日に中野の橋場公会堂で襲名披露興行を行う。

　◆三波　伸一（みなみ・しんいち）１９６４年６月１４日、東京都出身。４５歳。６６年に日劇で初舞台。父の死後、石坂浩二主催のＩＭＥで舞台演出を学び、舞台を中心に活動。９８年に喜劇専門劇団「萬天館」を旗揚げ、一座の座長として活動した。趣味はみこし、相撲、プロレス。身長１７１センチ。血液型Ｂ。