総合出身・三浦、パンチで強烈アピール…ボクシング重量４階級プロテスト

総合格闘技からボクサーに転向した三浦

　日本ボクシングコミッションは８日、日本ランク復活が決まったヘビー級（９０・７キロ超）を含むスーパーミドル級（７６・２キロ以下）以上の重量４階級のプロテストを東京・後楽園ホールで実施した。受験生は１３人で、総合格闘技出身の三浦広光（２８）も参加。ヘビー級は３人で、最重量選手は１０１・５キロ。合格発表は９日行われる。

　重量級の本格派ファイターだ。総合格闘技からボクサーに転向した三浦は、得意の右ストレート、左フックと次々繰り出すパンチに加え、軽い身のこなしを披露。テストにもかかわらず、相手をやり込めて関係者の目をクギ付けにした。「緊張はなかった。パンチを当てちゃえば大丈夫でした」と汗をぬぐった。

　異色の経歴だ。柔道をバックボーンに大学卒業後、総合格闘技に挑戦。「ＨＥＲＯ’Ｓ」や米国ＵＦＣ系軽量級大会「ＷＥＣ」にも参戦。昨年はウエルター級でタイトル戦にも挑んだ。その一戦には敗れたが、米ラスベガスで合宿中、知人に帝拳ジム関係者を紹介され帰国。今年３月からジムに本格的に通い始め、ボクシングに転向した。

　運命の“出会い”に「総合の時もパンチは得意だったが、ボクシングは奥深いと教わった。一度しかない人生。ボクシングにかけてみようと思った」と三浦。プロテストの計量では８３キロ。今回新設されたクルーザー級に該当するが、「テストをパスし、まずは東洋チャンピオンを目指したい」と夢を描いていた。

　◆三浦　広光（みうら・ひろみつ）１９８１年９月２２日、福岡県生まれ。２８歳。小学１年から柔道を始める。大東文化大卒業後に総合格闘技に挑んだ。「ＨＥＲＯ’Ｓ」や「ＤＥＥＰ」、米国ＵＦＣ系軽量級大会「ＷＥＣ」などに参戦。通算成績は９勝６敗（米国では２勝３敗）。