松坂世代のスラッガー、古木が格闘家転向
プロ野球オリックスから今季限りで戦力外を通告された古木克明(29)が8日、総合格闘技への転向を発表した。新格闘技団体「スマッシュ」の所属選手になったもので、来春のデビューに向け練習を開始した。11月のトライアウトで他球団から声がかからず、転向を決意。レッドソックス松坂と同期で、かつて甲子園を沸かせたスラッガーは「球界には未練はない」と言い切った。同じく球界から格闘界へ転身し成功した、故ジャイアント馬場さんを目標に掲げた。
迷いはなかった。整ったマスクを引き締め、古木が言い切った。「もう野球にはまったく未練はありません」。オリックスから戦力外通告を受け、11月に12球団合同トライアウトを受けた。ところが、他球団から声は掛からない。そんなとき、思いもよらない話が舞い込んだ。
新たに立ち上げる格闘技団体の所属選手を探していた、経営コンサルタント会社「クォンタムジャンプジャパン」の酒井正和社長(43)から直接、誘われた。「マスクもいいし、かっこいい。こういう人が出たらおもしろいなと思っていた」(同社長)。トライアウトの結果を聞いてすぐ、会場の大阪に駆け付けた同社長の熱意に、古木が覚悟を決めた。「酒井さんから強烈なオファー、素晴らしいラブコールを受けました」。2回目のトライアウト(11月25日)から2週間あまりで、球界を去る決意をした。
古木は高校時代に甲子園で通算3本塁打を放ち、「松坂世代」の1人としてプロでも活躍した。左打ちのスラッガーで、横浜時代の03年には22本塁打をマークした。同団体の格闘技部門プロデューサーに就任し、7日に古木を指導した小路晃は「パンチは左がすごく強い。球界を代表する打者だっただけあって、腰のキレがすごい。体形もブルース・リーのよう」というほれ込みようだ。
古木ももともと格闘技好きで、「全部ひっくるめてどの格闘技も見てました」という。「同じように野球界から格闘技で成功したジャイアント馬場さんのようになりたい」。今後は総合格闘技のトレーニングを積み、来春のデビューを目指す。【森本隆】
[2009年12月9日7時28分 紙面から]
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