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野球に未練なし!ドラ1古木が格闘界殴り込み!

<スマッシュ旗揚げ会見>チョッピリ緊張も気合の入った表情でファイティングポーズをとる古木克明
<スマッシュ旗揚げ会見>チョッピリ緊張も気合の入った表情でファイティングポーズをとる古木克明
Photo By スポニチ

 98年にプロ野球の横浜にドラフト1位で入団し、今季を最後に引退した古木克明(29)が8日、東京・京王プラザホテルで会見し、総合格闘家に転向すると発表した。この日に設立が発表された新団体「スマッシュ」と契約し、デビューは来夏の予定。バットを置いたプロ通算58本塁打の長距離砲は、裸一貫で再スタートする。

 松坂世代屈指のスラッガーとして甲子園で注目されたイケメンは、やや緊張気味に切り出した。

 「スマッシュと契約を結ぶことになりました。野球界への未練や後悔は残っていない。やるからには、日本、世界を代表する格闘家を目指す」

 プロ野球からのまさかの転向だが、古木の看板は、やはり格闘界に転身した元ロッテの立川、元巨人の高野とは違う。高校通算52本塁打、甲子園3本塁打。愛知・豊田大谷を甲子園4強に導いた強打者で、松坂世代のスラッガーと言えば、イケメンとともに古木の名が浮かぶ。98年にドラフト1位で横浜入りしたがプロでは大成せず、オリックスを今オフ退団。2度のトライアウトを受けたが、手を挙げる球団はなかった。そこに舞い込んだオファーだった。

 以前から興味はあった格闘技。「いろいろ挑戦しようと思っていた矢先に、(スマッシュの)酒井代表から強烈なラブコールをいただいた。野球への未練はなかったので決断は速かった」。話はすぐに進み、7日から総合の練習を始めた。

 ハッスルの最高顧問を辞任し、島田裕二、TAJIRIらと新団体「スマッシュ」を設立した酒井正和代表は「マスクがいい。トライアウトの結果を見て、すぐに交渉した」と説明する。スマッシュはプロレス、総合格闘技、キックの興行団体で、古木は総合部門の目玉選手。「デビューは半年後ぐらい。世界を代表するファイターになってほしい」と期待した。

 「ポテンシャルは高い」と断言するのは、英才教育を任された小路晃・格闘技部門プロデューサー。「特に左のパンチは強く、腰の切れがいい。さすがプロ野球で4番を打った選手」。左打者の腰のひねりを左フックに生かしたパンチは「オリジナルパンチにしたい」と早くも武器の開発に取り組む気の早さだ。

 写真撮影でファイティングポーズを要請されると、古木は「どうやるんですか?」と小路氏に尋ね、「左足を前に出せ」と教えられた。初々しい笑顔には、未来に燃えていた高校時代の表情が戻ったようだった。

 ◆古木 克明(ふるき・かつあき)1980年(昭55)11月10日、三重県松阪市生まれの29歳。豊田大谷高で2、3年の夏に甲子園に出場し、3年の時に準決勝に進出した。横浜に8年間在籍し、03年には125試合で22本塁打、37打点をマーク。08年にオリックスに移籍したが、今オフに退団した。プロ通算は537試合、打率・247、58本塁打、150打点、12盗塁。右投げ左打ち。1メートル83、90キロ。 不良のための格闘技DVD

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年12月09日 ]

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