2009年12月9日 18時10分更新
岡山県の石井知事は9日の県議会の一般質問でけが人の救助や搬送を行うために岡山県が導入した「消防防災ヘリコプター」を移植手術のための臓器の搬送にも活用していくことを明らかにしました。
これは石井知事が9日の県議会の一般質問でことし10月から本格的に運用を始めている「消防防災ヘリコプター」の活用方法についてただした議員の質問に答えたものです。
このなかで石井知事は場所が離れた医療機関どうしで患者を緊急に搬送する必要がある場合は、市町村などの要請に基づいて消防防災ヘリコプターで転院搬送を行うことにしていると述べました。
そのうえで、「こうした転院搬送のほか、臓器の搬送についても真に緊急性があり、ほかの適切な搬送手段がない場合において県消防防災ヘリの活用が可能と考えている」と述べました。
臓器移植を成功させるためには、臓器が提供者から摘出されてから患者に移植されるまでの時間が限られているため、いかに迅速に臓器を運ぶかが課題となります。
岡山県では日本臓器移植ネットワークとの間で臓器の受け渡しの方法などについての協議をすでに終えていて、現在、依頼があれば消防防災ヘリコプターで移植のための臓器搬送ができる体制が整っているということです。