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【格闘技】ハッスル消滅、スマッシュ発足へ 前オリックス古木も参戦2009年12月9日 紙面から
ハッスル消滅、「スマッシュ」発足へ−。ハッスル最高顧問のクォンタムジャンプジャパンの酒井正和代表(43)が8日、東京都内のホテルで会見し、最高顧問の辞任を表明。来年2月に新団体「スマッシュ」を設立することも発表した。これにより、再建を目指していたハッスルは消滅の危機に直面した。またこの日、プロ野球オリックスから今季限りで自由契約となった古木克明外野手(29)が格闘家転身を表明。「スマッシュ」の総合格闘技部門でデビューを目指す。 ハッスル最高顧問を辞任した酒井氏は「新体制に向けた協議の結果、ハッスルのコンテンツを生かした運営は困難と判断し、新体制を断念した」とハッスルとの関係解消に至った理由を説明した。 ハッスルは、10月28日の記者会見で資金難を理由に年内残り4大会開催の中止を発表。最高顧問に就任した酒井氏を中心に新体制を確立し「ハッスル・マニア」(25日、東京・両国国技館)で再スタートを切るはずだった。 しかし、「ハッスルが抱える選手や業者への未払いなどといった諸問題や目指すプロレス像に乖離(かいり)があった」(酒井氏)。ハッスルが抱えている問題の大きさにはお手上げの様子で、酒井氏がサジを投げた形だ。 ハッスルとの関係を解消する一方、新たな計画も持ち上がっている。「世界に通用する選手育成を目指したコンテンツ」として、新団体「スマッシュ」を来年2月2日に設立。新団体には既にハッスルを退団したTAJIRI、小路晃、朱里らが移籍する意向だ。同3月26日に東京・新宿FACEで旗揚げ興行を開催するという。 ハッスル側は沈黙しているが、これで、ハッスルの新体制での再スタートは不可能に。「ハッスル・マニア」の開催はおろか、その存続すら困難な状況に陥った。(石川晴信)
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