千葉県市川市で07年に起きた英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)殺害事件で、リンゼイさんの父ビルさん(56)が9日、捜査本部のある県警行徳署を訪れ、「捜査にかかわったすべてのみなさんにお礼したい」と謝意を述べた。市橋達也容疑者(30)の逮捕以後、リンゼイさんの遺族が来日したのは初めて。
ビルさんは午後3時半ごろ到着し、事件について約1時間、署員から事情を聴かれた。その後報道陣の取材に応じ「長い間、市橋容疑者を監視し続けた日本人の一人一人に感謝したい」と述べ、ポケットからリンゼイさんの写真を取り出すと「彼女は日本を愛していた」と涙をこぼした。立ち去る際は「ウィ・ハブ・ゴット・イチハシ」(我々は市橋容疑者を捕まえた)と言い残した。【清水隆明】
毎日新聞 2009年12月9日 20時32分(最終更新 12月9日 23時23分)