過去最大の下方修正です。内閣府は、先月、年率換算でプラス４．８％の高い伸びを記録したと発表した今年７月から９月のＧＤＰ＝国内総生産の伸び率を、プラス１．３％に大幅に下方修正しました。

　内閣府が発表した７月から９月のＧＤＰの改定値によりますと、実質成長率は前の３カ月と比べてプラス０．３％、年率に換算してプラス１．３％となりました。

　先月の速報値、年率プラス４．８％から３．５ポイントもの大幅な下方修正で、修正幅は比較可能な２００２年以降、最大ということです。

　修正の要因は、速報段階でプラスとしていた企業の設備投資が、新たな統計を反映させた結果、大幅なマイナスに落ち込んでいることが判明したためです。

　「経済が必ずしも順調でないことは、国民の皆さんの実感のとおり。こういう状況を踏まえて、適正な経済対策を打っていきたい」（鳩山首相）

　ＧＤＰをめぐっては、先月、直嶋経済産業大臣がフライングで数字を漏らしたほか、昨年度の数値の算出間違いも発覚するなど、ドタバタが続いています。（09日11:11）