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二階氏秘書を略式起訴、罰金命令 西松建設巡る献金偽装

2009年12月9日15時5分

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 準大手ゼネコン「西松建設」が自民党衆院議員の二階俊博・前経済産業相側への企業献金900万円を個人献金に装っていた問題で、東京地検特捜部は9日、二階氏の政策秘書を政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で東京簡裁に略式起訴した。同簡裁は政策秘書を罰金100万円とする略式命令を出した。

 政策秘書は二階氏が代表を務める「自民党和歌山県第三選挙区支部」の職員だった2006〜08年、西松建設から毎年300万円の企業献金を受けていたのに、収支報告書には同社社員ら60人から寄付者名を記載する必要のない各5万円以下の個人献金を受けたように装って記載した、とされる。

 この問題では、西松建設のOBが社長を務めていたコンサルタント会社が1999年に西松建設から融資を受けて、大阪市内のマンションの一室を購入。この部屋は、二階氏の実弟が関与する政治団体「関西新風会」に09年2月ごろまで年約280万円で賃貸されていた。

 問題が表面化した4月段階では政策秘書は容疑を否認したため、特捜部は偽装献金スキームへの関係者の関与の度合いなどを精査。11月末からの再聴取で政策秘書は、西松建設側と折衝し、偽装献金を受けることを了解していたと認めた。

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