放送予定
   
   
   
12月9日(水)放送予定
失われた力を呼び覚ませ
 “共生型介護”


一人で立てなかった高齢者が幼児の手を引いて階段を登った。家事をしなくなった80代女性が身体障害者の食事介助を始めた。今、高齢者の失われた力を呼び戻すとして注目を集めているのが、高齢者、子ども、障害者などを幅広く受け入れて一緒にケアする"共生型介護"だ。既存の施設ではサービスの受け手でしかなかった高齢者が「子どもの世話」、「障害者の介助」など「役割」を得ることが、驚異の回復の鍵だとみられている。しかし、これまで高齢者や障害者を別々にケアしてきた国や多くの自治体では、"共生型"は積極的には支援していない。縦割り行政の壁を前に、開設を断念するケースも少なくないという。"共生型介護"は広がるのか、その可能性と課題を探る。
(NO.2830)

スタジオゲスト 平野 隆之さん
    (日本福祉大学教授)
 

   
   
12月10日(木)放送予定
くだもの異変!?

秋に食べるぶどうやモモ、冬に楽しむりんごやみかん・・・。日本人が「季節の味覚」として楽しんできた身近な果物に異変が起きている。色づきなどの品質が悪くなったり、果肉がやわらかいものが増えたり、さらに、従来楽しんできた季節に食べられなくなったりする事態が生まれているのだ。この冬も、みかんやりんごの日持ちが悪いとスーパーでは頭を悩ましている。最近になって、これらの原因が温暖化によるものだとわかってきた。果物の成長にとって「気温」は密接に関わるもの。気温の上昇で開花の時期が早まったり、成熟期間が伸びたりする影響を受け、これまで日本人が楽しんできた「果物の質」が大きく変わろうとしている。温暖化に関心が高まる今、身近な果物に起きている「異変」を伝える。
(NO.2831)

スタジオゲスト 森永 邦久さん
    (農業・食品産業技術
 総合研究機構研究管理監)
    大島 有志生さん
    (千疋屋総本店 常務取締役)