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首相突出14億円、2位は福島消費者相 閣僚資産公開

2009年10月23日23時31分

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 政府は23日付で鳩山内閣の閣僚、副大臣、政務官の資産を公開した。鳩山首相の資産額は約14億4千万円で、家族分も公開し始めた89年以来の歴代首相の中で、就任時の資産が最も多かった。これまで最高だった麻生太郎前首相の4億5548万円を大きく上回った。閣僚の平均額は1億4045万円で、麻生内閣に比べ83万円少なかった。

 公開されたのは閣僚本人と配偶者、扶養している子の資産。土地、建物の価格は固定資産税の課税標準額で記されており、実勢価格と異なる。株式については、01年10月の商法改正で額面株式制度が廃止され、銘柄と株数のみの公表となっている。集計では土地、建物、預貯金、株式を除く有価証券を対象にした。

 首相の資産の大半は預貯金や有価証券で、定期預金は8億7670万円、外国公社債などは1億5625万円。土地では東京都大田区の自宅のほか、長野県軽井沢町や、選挙区のある北海道室蘭市などに宅地を持ち、計3億2809万円だった。

 資産の集計額には含まれていないが、首相はブリヂストン株など約382万株を所有。そのうちの上場株について23日終値で計算すると約56億円になる。また、所有株の中には、首相の資金管理団体をめぐる偽装献金問題で東京地検に経理資料などを任意提出した鳩山家の資産管理会社「六幸商会」(東京都港区、非上場)の3540株が含まれていることも判明。妻の幸さんも富士通と東急電鉄計1万株を所有している。

 鳩山首相は同日、記者団に対し、「私の母方の祖父の関係で、恵まれた資産を有していることは事実。政治家になってから稼いだという話では一切ない」と述べた。

 鳩山首相を除く閣僚の平均は6385万円。首相の次に資産が多かったのは福島瑞穂消費者・少子化相で2億5千万円。3位は藤井裕久財務相の2億214万円だった。首相以外の閣僚の資産を合計しても、首相に届かなかった。(北沢卓也、今野忍)

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