レーマン教授「東アジアの時代、その中心は韓国」

「中国は独裁的、日本は信頼性に欠ける」

 スイス経営開発国際研究所(IMD)のジャン・ピエール・レーマン教授は8日、「今後到来する強力な東アジアの時代に、韓国が中心的な役割を果たすだろう」と語った。

 レーマン教授は同日、ウェスティン朝鮮ホテル(ソウル市中区小公洞)で行われた世界経済研究院招請の公演で、「東アジア地域がまとまるためには互いに信頼し合い、考えを一つにしなければならないが、日本と中国はこうした部分が不足している」と述べ、先のような発言を行った。同教授はヨーロッパの代表的な市場経済擁護団体「エビアン・グループ」の創始者だ。

 同教授は「フランスとドイツは過去に仲たがいしていたにもかかわらず、両国とも民主主義体制だったため、欧州連合(EU)を創設し、ヨーロッパをリードすることができた。しかし、中国と日本が存在する東アジアは異なる」と分析した。また、「日本は理解できない部分が多く、信頼性に欠ける国だ。小泉元首相の時代もそうだったし、鳩山首相の時代もどうなるか分からない」と述べた。中国についても、「独裁的な部分やそうした歴史が多い」と指摘した。そのため「最終的に、東アジアが一つにまとまるためには、民主化を果たし、経済的にも成功を成し遂げた韓国が両国間の争いから抜け出た第3の場所として、中心的な役割を果たすだろう」との見通しを示した。

 同教授はまた、「21世紀の新たな10年に突入する入り口(2010年)で、今のグローバル支配体制がドーハ開発アジェンダ(ドーハ・ラウンド)、持続可能な開発、気候変動会議で解決策を提示できない可能性もある。来年のG20(主要20カ国・地域)首脳会議を開催する韓国は、新たなグローバル支配体制の代案を提示できるだろう」と付け加えた。

方顯哲(パン・ヒョンチョル)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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