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2009年12月8日(火) 19:15 |
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さぬき市で白下糖作りが始まる
さぬき三白のひとつで、伝統の和菓子「和三盆糖」の原料にも使われる「白下糖」作りがさぬき市で始まりました。
江戸時代から230年続く手作業です。 讃岐の砂糖菓子「和三盆糖」の原料で、「白く精製する前の、もとの砂糖」という意味から名前が付いたとも言われています。 さぬき市の山田泰三さんは、江戸時代から5代にわたって白下糖を作り続けてきました。 作業はサトウキビを絞るところから始まります。 今年は夏場に雨が少なく、サトウキビの生育が遅れたため、収穫量は昨年より少なめですが、甘みは十分だということです。 絞られたサトウキビの汁を杉と鉄で出来た大きな釜で煮込みます。 途中で灰汁を抜きながら、2時間かけて煮込み樽から取り出します。 1945年ごろにはおよそ70軒が白下糖を作っていましたが今ではわずか3軒で。 伝統的な手作業を続けているのは山田さんだけです。 作業は、山田さんの家族4人でおこなわれます。 泰三さんの父親で4代目の琢三さんは白下糖作り60年です。 素焼きの壷に入れられた煮汁を冷ますと、あめ色の白下糖になります。 琢三さん、山田さん一家総出での白下糖作りは、来年1月中旬まで続きます。
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