2009.12.08 Web posted at:  21:02  JST Updated - CNN
サイエンス

地球温暖化を疑問視、温室効果ガス削減支持者が減少 米国

ワシントン(CNN) 米国で地球温暖化が事実なのかどうか疑問視する人が増え、温暖化ガス排出量削減を支持する人は減っていることが、CNNとオピニオン・リサーチの最新世論調査で分かった。

この調査は7日、地球温暖化対策について話し合う国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)の開幕に合せて発表された。それによると、「地球温暖化は証明された事実」と考える人は全体の3分の2となり、2008年6月の調査に比べて8ポイント減った。支持政党別に見ると、民主党支持者は横ばいだったが、共和党支持者は11ポイント減少している。

地球温暖化は事実だと答えた人のうち、原因は工業生産による二酸化炭素の排出など人間の活動にあるとする回答は45%となり、前年の54%から9ポイント減少。人間ではなく自然界に原因があるとの回答が約3分の1を占めた。

温暖化ガスの排出量削減については「たとえほかの国が削減しなくても、米国は削減すべき」と答えた人が、2007年調査の66%から、今回調査では58%に減っている。

地球温暖化をめぐっては、一部科学者がデータを故意に操作したともとれる電子メールの存在がCOP15の開幕を前に暴露され、問題となった。しかし、ほかの調査機関が11月に実施した世論調査でも今回と同様の結果が出ており、データ操作疑惑の直接的な影響はないと見られる。

調査は12月2―3日にかけて、米国の成人1041人を対象に電話で実施した。

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