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せっかくなのでもうちょっとこの話題を引っ張ってみます。
kugel_149さんが教えてくださったフエンテ誌は第17号。詳細はその号を見ていただくとして、
大きなペン先のこと
書き味の違いによる切り割りの長さが違うこと
ペン先の刻印こと
軸の材質のこと
クリップのこと
などなどが書かれていました。読んでみてニブを見直してみました。今回はそのニブ二点の近影です。
右側ニブの切り割りは約15mmです。左側ニブの軸内に見えないところに「8」とあったかどうか、忘れてしまいました。ニブの形の違いやハート穴が確認いただけると宜しいのですが。画像から判断して、どちらのペンが好きになれそうでしょう? 実際に試される前に、二種のニブの書き味を予想してみてください。
なお、フエンテ誌のその文章の中に、マグナには6番ニブのついたペンがある、と書かれていました。どうやら6番ニブはありそうです。そしていつか実際に見ることが出来るだろうと思うようになりました。
まず画像を見てください。決して細いわけではない軸を細く見せてしまう大きなニブが印象的ですね。このペンはThomas De La Rue and Company Limitedの「ONOTO THE PEN」、デ・ラ・ルーのオノトです。
そのニブはオノト最大の8番、エボナイト製の軸は変色していて、ランブロー本を見ると1930年頃のペンらしい。軸は太さ13mm弱、長さはキャップを閉めて約140mm、使用時後ろにはめて約190mmと立派なペンで、持ったときの大げさな姿がなんとも言えません。
プランジャーにより吸入できるインクは3ccほど。インク残量はパイロット823のように軸内は外から見えませんので、私はペンを振って耳で確認しています。なんともゆるやかな方法ですね。
なおオノトのインク吸入には、ほかにレバー、アイドロップ、ピストンなどがあり、さらにプッシュボタン式もあると聞いていますが、私にとってそれは幻です。
使用時は、尾栓を緩めインクをニブ/ペン芯に流します。すぐにはインクは出てきませんが、ここではペンを振ったりしないで出てくるのをゆっくり待ちましょう。なお緩めっぱなしにするとインクがボタ落ちすることもあるので、閉めたり緩めたりしなくてはならないこともあります。面倒と見るか面白いと見るかは人それぞれかな。
このペンはふわふわで、的確な表現かどうかまるで毛筆のようです。現行ちょっと前品の柔らかさとまた違った感じを、皆さんはどう感じますでしょうか。興味を持たれた方は私の現れるところに来ていただいて、試し書きをしてみてください。