逮捕され、東京・麻布署に入る押尾学容疑者=7日午後5時40分
一緒にマンションの部屋にいて死亡した女性に合成麻薬MDMAを譲り渡したとして、警視庁捜査1課は7日、麻薬取締法違反(譲渡)の疑いで、元俳優押尾学容疑者(31)を逮捕した。また、押尾容疑者にMDMAを渡したとして同法違反(譲渡)容疑で知人のネット販売業泉田勇介容疑者(31)を、死亡した女性の携帯電話を捨てたとして証拠隠滅容疑で元マネジャー遠藤亮平容疑者(28)をそれぞれ逮捕した。
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7日放送のTBS系テレビは、保釈から約1カ月後の10月10日に押尾容疑者を独占取材した様子を報道した。
記者が直撃すると、押尾容疑者は「何だよ!」とキレぎみに第一声を発し、なぜ通報しなかったか?の質問には「呼んだよ。オレは救急車を呼ぶように別のヤツに頼んだの。そいつがちゃんとやってなかったの!」。“押尾節”全開のタメ口で応じ、一緒に逮捕された知人らに罪をなすりつけるかのような発言を繰り返した。
また、押尾容疑者が保護責任者遺棄罪を意識するような場面も。再度「自分で」119番通報しなかったのか?と問われると、「オレがその時何やってたか分かる?助けようと思って救命措置とってたの。“適切な”救命措置とってたの」と弁明した。
119番通報については、逮捕された知人の泉田容疑者が週刊誌のインタビューで「(押尾に)オレは通報しろといったのに(しなかった)」という趣旨の発言をしており、完全に“仲間割れ”状態だ。
10月10日は、押尾容疑者が任意で警察の事情聴取を受けていた時期。同様にマネジャーと知人も任意で事情を聴かれていたとされる。押尾容疑者は、取材に対し「オレだって弱いんだよ。突っ張ってやってきたけど、31歳の普通の人間。心が傷ついているんだよ」と情にも訴えかけていた。