ツイッター(Twitter)の利用が様々に広がる中、ツイッターを署名活動に利用する動きが起こっている。ツイッターのヘビーユーザーとして知られる経済評論家の勝間和代さん(40)らが、政府や日銀に対して「デフレ脱却」に向けた対策を求めるための署名をツイッター上で募ったところ、大量に賛同の声が集まっている。
勝間さんがツイッター上で呼びかけを始めたのは、2009年11月4日、夕方17時ごろ。勝間さんは
「私の意見は、単純です。デフレが雇用を蝕み、日本でデフレスパイラルを起こしています」
と主張した上で、
「デフレ脱却署名運動始めました。 #デフレ危機_ 賛同される方、是非こちらをフォローしてください」
と書き込み、「@anti_deflation」という特設アカウントをフォロー(利用者がすぐ参照できるように設定)するように誘導する形で運動を展開している。
なお、文集の「#デフレ危機」という箇所は、ハッシュタグと呼ばれる記号で、デフレ危機に関する「つぶやき」が一覧できるようになっている。
特設アカウントには、
「お金の供給を増やせばデフレ脱却は可能ですが、そのためには政府、日銀が決断をしなければなりません。しかし、政府、日銀が決断するためには国民の支持が必要です」
と、活動の趣旨が説明してあり、アカウントを利用者がフォローすると、署名をしたことになるという仕組みだ。2~3時間で1000以上のフォローが集まり、11月5日14時半現在で、すでにフォロー数は2200に達している。
勝間さんは、自らの「ツイッター」上で
「Twitterの力をひしひしと感じます」
と、フォロー数の急激な伸びに驚いている。
勝間さんは、11月5日18時には内閣府の国家戦略室を訪ね、菅直人副総理・国家戦略担当相に対して、今回の呼びかけの結果を踏まえて「デフレ脱却」のための対策を打ち出すように求めるという。
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