放送予定
   
   
   
12月8日(火)放送予定
さまよう 兵士たちの“日の丸”

出征する兵士の武運長久を祈って、家族や友人が寄せ書きした日章旗。「これを持っていれば弾に当たらない」、多くの日本兵が体に身に付け戦い、戦死した。その日章旗がいま、アメリカの武器オークションなどでさかんに売買されている。大半はアメリカ兵が戦場から戦利品として持ち帰ったものだ。当事者や遺族が手放している。戦後64年が経ち急速に「歴史」となろうとしている戦争の記憶。だがその一方で、持ち帰ったことを後悔し、日章旗を遺族に返したいと強く願っている元アメリカ兵もいる。戦争の記憶をどう語り継いでいけばいいのか。さまよう日章旗の姿を通して考える。
(NO.2829)

スタジオゲスト 半藤 一利さん
    (作家)
 

   
   
12月9日(水)放送予定
失われた力を呼び覚ませ
 “共生型介護”


一人で立てなかった高齢者が幼児の手を引いて階段を登った。家事をしなくなった80代女性が身体障害者の食事介助を始めた。今、高齢者の失われた力を呼び戻すとして注目を集めているのが、高齢者、子ども、障害者などを幅広く受け入れて一緒にケアする"共生型介護"だ。既存の施設ではサービスの受け手でしかなかった高齢者が「子どもの世話」、「障害者の介助」など「役割」を得ることが、驚異の回復の鍵だとみられている。しかし、これまで高齢者や障害者を別々にケアしてきた国や多くの自治体では、"共生型"は積極的には支援していない。縦割り行政の壁を前に、開設を断念するケースも少なくないという。"共生型介護"は広がるのか、その可能性と課題を探る。
(NO.2830)

スタジオゲスト 平野 隆之さん
    (日本福祉大学教授)