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【社会】

認知偽装で比人女ら逮捕 愛知県警、国籍法違反の疑い

2009年12月8日 14時32分

 フィリピン人の女が子に不正に日本国籍を取らせて在留資格を得ようとした事件で、愛知県警国際捜査課と中署は8日、国籍法違反(うその国籍取得届け)などの疑いで、フィリピン国籍の名古屋市南区、無職ジタ・マリア・テレサ・モラレス(26)=入管難民法違反罪で起訴=と、同区の派遣社員永山毅(57)の両容疑者を逮捕した。

 逮捕容疑では、2人は、ジタ容疑者とフィリピン人の男(42)=入管難民法違反容疑で逮捕=との間で2007年3月に生まれた男児に、日本国籍を取得させるため共謀。08年9月に永山容疑者を父親とする虚偽の認知届を南区役所に、今年3月にはジタ容疑者の子供の国籍取得届を名古屋法務局に提出したとされる。いずれも容疑を認めている。

 法務局が不正に気付いて県警に通報したため、男児の国籍取得は許可されていない。

 県警によると、ジタ容疑者がフィリピン人向け雑誌に、日本人が子供を認知すれば国籍を取れると掲載されていたのを見て、永山容疑者に認知するよう依頼。永山容疑者は無報酬で引き受けた。県警は2人が知り合った経緯などを調べる。

 子供の実父の男も共謀を認め、「永山容疑者に頼んだ」と話しており、県警は国籍法違反などの疑いで再逮捕する方針。

 子供が日本国籍を持てば、親は「定住者」として1〜3年の在留資格を得られる。ジタ容疑者は「子供に国籍を取らせて、在留資格を得るためにやった」と供述している。

(中日新聞)

 

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