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神戸リメイクプロジェクト Re-Make KOBE

  1. 神戸にプロバスケットチームをつくろう!

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かしのたかひと×伊藤宏


【1】日本初が多い港町・神戸

伊藤宏(いとう・ひろし)
(株)東京バスケットボール・プロモーション 執行役員経営企画室 室長
bjリーグに所属するプロバスケットチーム:東京アパッチの運営に、2007-08年、2008-09年と2シーズンにわたり携わる。
昨シーズンは「東京一丸」をコンセプトに、リーグNo.1の観客動員数を樹立する。
特定の企業に依存する実業団チームとは異なり、東京に住む人や働く人、東京に関わりのある人々の支援をうけて、東京に愛されるチームづくりを行う。
東京では地域密着型のチームが難しいと言われ続けてきたが、それが間違いである、ということを実証した。

かしの:バスケットの日本の発祥地は神戸なんですよね。バスケットだけじゃなくて神戸は日本初というのがめちゃめちゃ多い。マラソン、ゴルフ、ラグビー、サッカー、ジャズ、コーヒー、バレンタインチョコ、健康優良児、牛肉屋、温泉!

伊藤:へえ、知らなかった。港町だからですか。

かしの: それは大きいでしょうね。当時数少ない大きな港町のひとつとして神戸がありましたから。神戸は横浜から9年おくれて開港したわけですけど、関東大震災で横浜が一時使い辛くになって、いろいろな文化が神戸に押し寄せてきました。横浜はアメリカ文化が中心でしたが、神戸にはヨーロッパ文化の風潮も強かったのです。

伊藤:そうだとすると、文化だとかビジネスだとかにおいて、神戸を中心にしてもっと全国に広げていてもよさそうなものですけど。

かしの:それがなぜかあかんのです。外から入れて、それを全部出してしまうんです、他の街に。神戸にはなかなか残ってへん。残ってへんけども、一番先に取り入れるのは神戸なんですね。温泉もそう。

伊藤:んー、それはやっぱり神戸人が気前がいいからですかね

かしの: きっとそうなんですよ(笑)。神戸っ子の先進性をもっていちはやく取り入れたのに、気前がよすぎて地元の事業として残っていないものが多い。やっぱりこれからはきちんと残していくことが神戸の活性化に貢献すると思います。

【2】総合学習の一環としてのバスケット教育

かしの:東京アパッチも実施されているbjリーグアカデミーというのはどういうものなんですか。

伊藤:以前はbjリーグに所属する各チームがばらばらにやっていたバスケット・クリニックを、リーグが取りまとめて構築し直したものです。クリニックキャラバンとスクールキャラバンという2つカテゴリから、きちんと収益があがる事業としています。クリニックキャラバンは、地元のチームですでにバスケットをやっているこどもたちを対象に、彼らのレベルアップのため地元の選手が直接に指導するというものです。つまり選手育成の側面が強いわけです。他方、スクールキャラバンは、そもそもバスケットをやっているいないに関わらず、地元小学校の体育の授業を選手・コーチが訪問し、総合学習の一環としてバスケットの楽しさを教えることを主眼にしています。これは、各自治体の教育委員会とタイアップして、それぞれの地域から立候補した学校に選手を派遣しています。

かしの:ビジネスベースで教育委員会がお金を出してるんですか。

伊藤:いいえ、教育委員会ではなくスポンサーを付けています。

かしの:なるほど。企業からですね。どんなスポンサーが付くんですか。

伊藤:たとえば、教職員向けの生命保険会社にスポンサードしていただくことにより、13チームが3〜5回、50校ぐらいの地元小学校を訪問するというカタチがあります。

かしの:その訪問を受けられるのは球団がある自治体だけですよね。こどもたちもうれしいだろうなあ。それとは別にbjリーグカップという中学校の大会のほうはどうですか。

伊藤:通常、中学校の試合では3年生が中心になりますが、bjリーグカップではむしろ1.2年生に真剣勝負の場を提供しようという趣旨です。これもbjリーグのチームがある13都道府県の中学代表チームが日本一を決め、優勝するとテキサスでの大会に出られるんです。

かしの:いいですねえ、それ。

伊藤:東京ではクラブチームで参加する子もいます。中学校の部活ではなくスポーツクラブでやっている子とか。クラブチームでやっている子たちが3〜4分の1くらいを占めています。アメリカではNBA(世界最高峰のプロバスケットボールリーグ)を観戦したり、現地のこどもたちとも交流します。

かしの:スポーツを通して自然に国際感覚が養われるプログラムなんですね。すばらしいことです。

【3】NBAのスター選手に

コービー・ビーン・ブライアント
(Kobe Bean Bryant, 1978年8月23日 - )

アメリカ合衆国のバスケットボール選手。ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。北米プロバスケットリーグNBAのロサンゼルス・レイカーズに所属。ポジションはシューティングガード。シーズンMVP1回、ファイナルMVP1回に輝き、近年のNBA最高の選手の一人と目されている。

かしの:NBAといえばコービー・ブライアントというスター選手がいて、彼の名前"Kobe"は神戸に由来してるんですよね。彼の父ジョー・ブライアント(選手時代にはNBAに所属。日本ではbjリーグ東京アパッチヘッドコーチとして活躍)が神戸に来日した際、神戸牛を食べて感激し、気に入った「神戸ステーキハウス」から取ったと

伊藤:そう、名前に神戸ってつけちゃったんですよ(笑)。

かしの:ファッションや音楽との連動でいうと、マーチャンダイジングや他のスポーツよりグッズが売れるとかいうデータはあるんですか。

伊藤:正確なデータはありませんが、アメリカのNBAなんか見ていると、とても可能性はあると思います。バスケットボールから発生するファッションなんかは多いですから。エアージョーダンのバッシュがばか売れしたのは、皆ご存知のとおり。そして、ファッションと音楽っていうのは、いつでもケミストリーが発生する要素がありますからね。あと、メジャーなスポーツには珍しく、バスケットボールを観戦しにくるお客さんはとにかく女性が多い。男女比は半々くらい。若い女性なんかはおしゃれな方が多いのも、いろいろな可能性を感じますね。

かしの:地域スポーツの街おこしで成功した例として、新潟が代表的ですよね。野球、サッカー、バスケでいうとなにがポイントになるのでしょうか。

伊藤:新潟にも有力なコンテンツはなかったと思うんですけど、やはり本当にスポーツで地域活性化しようという理念がしっかりしていることが重要ですね。バスケットボール人口は世界で4億5千万人といわれており、国際バスケットボール連盟には、国際サッカー連盟を上回る213の国と地域が加盟しています

かしの:すごいなあ。さまざまな文化や宗教が錯綜する世界の国々で、サッカーを上回るぐらい普及しているスポーツなんですね。バスケット、サッカー、ラグビー、これらのフィールド競技に共通する特性は何かというと、ターンオーバーがあること。つまり、ボールが相手にわたると攻守が変わるなかで、それぞれのプレイヤーは臨機応変に自ら判断して動き続けなければならない。実はこれ、教育問題につながっていて、日本人はこういうタイプのスポーツが苦手やと。ラグビーの平尾誠二さんも言っています。逆に攻守のハッキリしているセットプレーは得意なんだそうです。戦略主義だから。決まっていることなら得意だから一所懸命やるけど、なにやっていいのかわからないようなファンタスティックなプレーやれとか独創性使えといわれたら苦手やと。

伊藤:なるほど

かしの:教育効果として考えてみると、バスケとかラグビーとかサッカーとかは、まさに「自分」が試されるといってもいいですよね。僕が教育的ビジョンに掲げている「ジグソーパズル型(詰め込み型)からレゴブロック型(創造型)へ」ということのヒントにもなっているところです。

【4】神戸にプロのバスケットチームを

伊藤:実は体育教育も変わってきて、バスケットって小学校の科目ではなくなってきてるんです。

かしの:そうなんですか。

伊藤:さっきおっしゃったターンオーバーのあるスポーツやるとうまい子にボールが集まって、他の子が金魚のフンみたいにくっついていく。それをどうすればいいのか、先生も教えられないからなんだそうです。本当はそれをブレイクダウンして、たとえばボールのないところの動き方だとか、基本的なことを楽しいゲーム感覚の中で獲得して、それが中学校の部活につながっていくような、そんことを小学校の授業ではやらなくなってきているんですね。だからもしかすると、将来、体育館からバスケットリングが消えるのではないかという危機感があります。南米のサッカーだとかアメリカのバスケットだとか、常に創造性を競技に取り込んでるじゃないですか。かしのさんがおっしゃるようなクリエイティビティは、まさに生活やスポーツのなかで養われるものです。日本のスポーツでは、「教わる」という意識が非常に強い。日本のサッカーのフォワードが点取れないのもどうしてもそこに限界があるのではないかと。

かしの:点を取るのはセットプレーが多い。それも関係があるのかも知れませんね。

伊藤:確かにそういうのはあると思います。

かしの:神戸が手を挙げたらbjリーグには最短でいつ参戦できますか。

伊藤:リーグが最終的に決めることにはなりますが、資金その他の面がクリアになれば、2011年の秋からでも可能ではないでしょうか。運営会社とかチームのほうが仕掛けて、ネットでファンを集めて資金を集める方法も出てきています。

かしの:すごくいいネットの使い方ですね。島根は市民が中心になってチーム作りをしたと聞いていますが、神戸も負けられない。是非とも神戸にプロのバスケットチームをつくりたいですね。

伊藤:かしのさんの福岡ドームプロジェクトのノウハウを活かしたプロバスケットボールチームが神戸にできたら、こりゃあワクワクしますね!神戸の多くのバスケットボールやスポーツを愛する市民のためにもぜひ実現させてくださいね!

  1. 神戸にプロバスケットチームをつくろう!

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