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2009年12月7日(月) 19:50 |
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岡山県南で養殖ノリの収穫が最盛期
この寒さの中、岡山県南では養殖ノリの収穫が、最盛期を迎えています。 ここ数年、岡山のノリは不作といわれていますが、今年の出来はどうなのでしょうか。
師走の冷たい海で行われる養殖ノリの収穫です。 犬島周辺に漁場を持つ九蟠漁協の藤原さんが、今年のノリの出来を真剣な表情で見極めながら、網を巻き上げ、収穫していきます。 県内の養殖ノリは、一昨年、海の栄養分が不足しノリが黒くならない「色落ち」に悩まされました。 藤原さんは、今年は秋の長雨で栄養分が増えてノリが黒く色づいたと胸をなでおろします。 岡山県漁連では、生産枚数は最悪だった一昨年よりは若干回復するのではと見ています。 しかし、生産者の悩みは尽きません。 初期投資の高さなどから後継者はなく、九蟠漁協での生産者は現在6戸のみと減る一方です。 そこに追い討ちをかけるのがノリの消費低迷と不況。 単価は、ここ10年でピークだった11円50銭の半分近くにまで落ち込んでいるのです。 県内の養殖ノリ漁は今のところ、来年3月まで続く予定です。 しかし、ノリの出来は今後の天候に左右されやすく、生産者にとっては予断を許さない状況が続きそうです。
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