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中田翔トレード危機!?日本ハムのドライな経営方針

[写真]いつトレード要員になるか。中田も安穏とはしていられないクリックで拡大

中田翔トレード危機!?日本ハムのドライな経営方針(夕刊フジ)

 毎年のように大型トレードを敢行する日本ハム。交換要員になりえないアンタッチャブルな選手はごく一部の主力だけという、球界随一のドライな経営方針だ。昨年のドラフト1位、鳴り物入りで入団した中田翔内野手(20)も、のんびりしてはいられない。

 日本ハムの球団フロントは今オフも精力的だ。11月9日に巨人から岩舘学内野手(28)を金銭トレードで獲得。25日には岩舘と守備位置が重なる稲田直人内野手(30)、坂元弥太郎投手(27)、松山傑投手(20)を要員にして、横浜と3対3の交換トレードを行った。

 坂元は2008年1月に藤井秀悟投手(32)、三木肇内野手(32)とともに3対3の交換トレードでヤクルトから加入したが、わずか2年で再び新天地へ。ちなみに三木は昨オフに引退、藤井もFA退団が決定的だ。もっと異例なのが高卒2年目ではや移籍となった松山。2軍に配転になった吉井投手コーチが「2軍では頭ひとつ抜けて、育てがいがある」と期待する有望株だったが、地域密着を進める横浜が地元出身(横浜商大高)の選手を強く要望した。

 松山と同期入団では素行不良が直らない津田大樹投手(20)も高卒2年でクビに。この代の高校生ドラフト1位は中田だが、いつまでも安穏としてはいられない。来季からの外野コンバートを通告されたが、「将来的にレギュラーを獲れる見込みがないと判断すれば、ウチはドラフト何位だろうと(トレードに)出す。ヨソからの評価が高いなら、なおさら早めのほうがいい」と球団関係者は断言する。

 日本ハムは昨季もマイケル中村投手(33)、工藤隆人外野手(28)を巨人と2対2の交換トレードで出したが、「こちらは5対5ぐらいでやりましょうと持ちかけたが、向こうが乗ってこなかった」(球団関係者)というほど血の入れ替えに積極的。稲葉やダルビッシュら軸となる数人を除いて「絶対に出せないという選手はいない。そういう選手がいっぱいいると、ソフトバンクみたいな時代遅れのチームになる」(同)。

 いずれにせよ、中田が何年も2軍で飼い殺されるようなことはなさそうだ。(笹森倫)

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