「ノア」(6日、日本武道館)
GHCヘビー級選手権は、挑戦者・杉浦貴が王者・潮崎豪を破り、メーンで初めて頂点のベルトを巻いた。
杉浦はエプロンから場外へのサイドスープレックス、ランニングニーやターンバックルに頭部を激突させる各種投げ技など、独特のえげつない技を連発。最後は張り手でもうろうとなった王者に、雪崩式五輪予選スラムで引導を渡した。
遅いデビューから9年。39歳での満願成就に、「オリンピックの夢やぶれて、もう一花咲かそうとプロレスラーを目指した。腐った時もあったが、夢は必ずかなう」と心情を明かしつつも「喜んでいいのはきょうだけ」と、感慨にふける様子はなかった。
新日本がブチ上げた、1・4東京ドーム大会での全面対抗戦に質問が及ぶと「新日本と言えばオレ」と、早くもファイターの表情に戻っていた。
(2009年12月6日)