苫小牧のニュース
冬の嵐 住宅屋根のトタン飛び停電も
(2009年 12/7)
発達低気圧の影響で、胆振日高地方は5日夜から6日未明にかけて各地で強風が吹き荒れた。苫小牧市で最大瞬間風速30.5メートル(5日午後11時50分)を観測。住宅の屋根や塀が壊れたほか、周辺を含め約3300戸が停電する被害が出た。また、フェリーなど交通機関も乱れた。
室蘭地方気象台によると、各地の最大瞬間風速は、えりも町えりも岬で32.6メートル、白老町27メートル、浦河町24.5メートル、厚真町23.3メートル、むかわ町21.7メートルを観測。海は大しけとなった。
また、胆振中部は雨も強く、6日未明までに登別市カルルスで76.5ミリ、白老町森野で61ミリの雨量を観測した。
停電は苫小牧市とむかわ町の一部。苫小牧市大成町や矢代町などの約3300戸では、飛来物が電線を切断した。6日午前0時10分から約3時間半にわたり送電がストップし、周辺の道路の信号機も止まり、苫小牧署員が交通整理に当たった。むかわ町は落雷。大原、春日、豊城地区で6日午前3時40分から170戸が停電した。約2時間後に復旧した。
苫小牧市危機管理室に寄せられた被害は21件。うち15件は、店舗の看板や住宅のトタン屋根が飛んだというものだった。けが人はなかった。
低気圧は東に進み、北海道付近は強い冬型の気圧配置に。このため、胆振日高地方の海上は、引き続き8日明け方まで非常に強く、突風や高波に注意が必要という。