大阪府は2日、府内市町村の行政サービスや財政状況の“懐具合”を比較、検討できる情報コーナーを府ホームページ(HP)に新設した。住民に市町村の姿に関心を持ってもらうことが地域主権への基礎になるという橋下徹知事の考え。市町村からは「余計なお世話」との声も聞こえてきそうだが、橋下知事は「首長、議会に不満があれば選挙で変えるための情報に使って」としている。
府HPに新設した「私のまち 隣のまち」では、「隣のまちとくらべてみよう」のコーナーで各市町村の姿を「台所事情」「暮らしやすさ」「住みやすさ」「学びの環境」に分類。
乳幼児医療助成制度や上下水道料金、公立中学のスクールランチ実施校数などが比較でき、財政状況に関しては借金(地方債)残高や基金残高を人口1人当たりの金額に換算し、ランキング形式で紹介している。
橋下知事は、府が市町村データを紹介することで「首長は相当プレッシャーになる」「首長が嫌がることが府民の喜ぶことにつながることも多い」との認識で、2日の定例会見では「住んでいるまちの役所に文句を言えるのが地域主権の要。どんどん声を挙げていただきたい」と述べた。
一方、府HPのトップページにあった「大阪府の主張」のコーナーは「橋下知事の主張」にタイトルが変更。橋下知事は「僕が勝手なことを言うので、(事務方が)やめてほしいということになったのか。微妙なところ」と笑いを誘い、「政治家としての主張をどんどん入れる」と息巻いた。
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